○梅雨はジメジメする嫌な季節ですが、この季節は湿度が高くなるために、カビや細菌の繁殖が活発となります。そのため、アレルギー性皮膚炎などの皮膚病のわんちゃんにとっても、病状が悪化しやすい季節となります。
細菌やカビが増えると皮膚病は悪化し、気温は蒸し暑くなるため、皮膚の温度は上がり痒みはいっそう酷くなります。皮膚病は悪化すると抗菌剤やステロイドを飲まなければ、症状を抑えることができなくなるため、この季節だけ内服を処方して頂いているわんちゃんも多いと思います。しかし、おくすりは体全身に作用するため、効果的でもありますが、副作用のリスクを背負うことにもなります。

なるべくお薬に頼らないためには?
対策として一番効果的なのは、悪化する前に、マメにシャンプーをして、カビや細菌を積極的に殺菌していくことですが、皮膚の炎症が一度起こってしまうとシャンプーだけでは、なかなか抑えきることはできません。
そこで、当院では皮膚の炎症を抑える効果のある2種類のハーブを調合してハーブ浴をして頂いたり、ハーブの薬液を直接皮膚に塗布して頂いたりすることにより、アレルギー性皮膚炎のわんちゃん痒みを抑えるという、ステロイドをなるべく使わない治療法を勧めています。ハーブはお薬と違い副作用はほとんどないので、頻繁に使用しても問題が無い上に、万が一わんちゃんが飲んでしまっても問題がないので安心です。

☆当院では、昨年より、このハーブ浴の治療に積極的に取り組んでいますが、ほとんどのワンちゃんでステロイドの減量に成功したり、飲まなくても痒みを抑えることができるようになったり、また、皮膚の状態そのものが改善することにより、脱毛していた毛が生えてきたりする効果が出ています。

ハーブ治療前                   
治療前 治療前

ハーブ治療後

治療後治療後

皮膚病でお悩みのわんちゃんの飼い主様、梅雨の嫌な季節をシャンプーとハーブで乗り切りませんか?

ES動物病院