お子さんが食べていた串に刺さったパンを丸ごと食べてしまったワンちゃん。

一瞬で飲んでしまったようで、噛んではいないであろうとのこと。

これは一大事とすぐさまレントゲン、エコー検査を実施するも串がどこにあるのか分からず…。

異物誤食は今回のようなものの場合、食道や胃穿孔を起こしたり、腸閉塞になる危険性が高いのですが、そうなる前の当の本人は何事もなかったように元気なので、それがまたツライところ。

飼い主様と相談の上、全身麻酔下での内視鏡検査を行うことに(ヒトと違い犬・猫の内視鏡検査では全身麻酔が必要なのです)。

すると…

異物誤食

胃の入り口部分に引っかかった串を発見!

本当に丸飲みしていました(>_<)

その写真がこちら(上は大きさ比較のための爪楊枝)。

異物誤食

今回は無事、内視鏡で取り出すことができ、開腹手術を免れることができました。

異物誤食は小さいものの場合、便から出てきて、”こんなの出てきたの!”、”いつ食べたんだろうね”みたいな笑い話で済むこともありますが、ものによっては最悪死に至ることもあり得ます。

こんなことを書いている僕も、飼い犬を異物誤食による腸閉塞で手術しています。

本当に恥ずかしい話なのですが…。

異物誤食は食べてしまった犬のせいだけにはできません。日頃から皆で気をつけることが大事です☆

文責:酒巻

ES動物病院