デンタルガムの効果について
こんにちは! 今日は台風襲来で激しい雨風ですね。
急を要する場合を除き、出かけるのは控えた方がよさそうです。
本日は、当院でも扱っている犬用デンタルガム、C.E..Tベジタルチュウに関して、興味深い検証実験の結果報告があったのでご紹介です(^^)/
まずベジタルチュウについて。これは植物由来原料で作られており、咬むことによる研磨作用はもちろん、成分として含まれるグルコースペルオキシダーゼとラクトペルオキシダーゼが口腔内の防御機能を高めます。
病院受付でも味見用として一本単位から販売しているのを見られたオーナー様もいらっしゃるのでは?
さて、ここからが検証実験の方法と結果の概略です!
実験は3頭の犬を用いて行われ、歯石除去を行った後、ドライフードのみ、ドライフード+レギュラーのガム、ドライフード+エクストラのガムを毎日一本ずつ与え、28日後の細菌数を測定するというもの。
※補足 ベジタルチュウにはその厚みによってレギュラーとエクストラがあり、エス久トラの方が分厚く咬む時間が長くなります。
その結果は、フード+エクストラのガムを与えた犬では処置直後と変わらないレベルの細菌数に抑えることができたのに対し、フードのみあるいはフード+レギュラーガムでは細菌数は大幅に増加し、その差はほとんどなかったというものでした。
1ついえることは、歯石除去の効果を保つには、しっかりとした口腔ケアが欠かせないということですね。
そして、レギュラーとエクストラの効果の差については、実験を行った先生方は、ガムを咬む時間と関係があると考察されています。
レギュラーガムは、平均して1分ほどで食べてしまうのに対し、エクストラでは3分半ほど咬んでいる時間があったとのこと。
つまり、レギュラーでも、3分以上の咬む時間が得られるなら歯みがき効果が十分期待できるようです。
3歳以上のワンちゃんの80%以上が歯周病を患っていると言われているこの時代、ワンちゃんの歯みがきは毎日行ってあげたいものですが、どうしても毎日は難しいという場合に、ベジタルチュウで間をつなぐというのも良い方法だと思われる検証ですね!
文責:酒巻